Column
2002.09.03
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  小さな家の可能性を考える
2 .小さな家の難しさと可能性
 

 

小さな家の難しさ:

建築工事などに関わる難しさ

小さな敷地に家を建てようとするわけですから当然周囲の建物と隣接して建築を行わなければいけません。
当然、建築にあたり普通以上の技術が必要とされてきますし、近隣への気遣いも重要になってきます。
しかし、そのことは難しさである反面、建物やその場所での生活のクオリティーを高めることにもつながると思います。

分譲マンションの様に、デベロッパーの用意したモデルハウスを見て、ローンの手続きさえ済ませれば簡単に新しい住居が手に入ってしまうのは、とても簡単かつ快適かもしれません。
しかし、いったんそのマンションで生活が始まれば隣近所との付合いや、管理組合での付合い。
何年か経てば建物の改修に関する交渉などの煩わしさとは決して無縁ではいられないのです。
(なんといってもひとつの土地に建つ建物を 共同所有するいわば運命共同体の一員になるわけですから)

その煩わしさ・不確定さを考えれば小さな家を建てる事の煩わしさなどはたいしたことでは無いように感じられます。

平面計画などに関わる難しさ

小さな敷地に計画する家ですから、当然 1フロアの面積は限られたものにならざるを得ません。

 

小さな部屋と階段だけの建売住宅を想像してしまう方もいるかも知れません。
ある程度の規模の家と同じ構成のプランをそのまま小さくしたのでは当然そのように狭苦しい家になってしまいます。
しかし、階段の作り方、縦方向の空間の使い方、外部空間との関係などを工夫することでたとえ小さな面積の部屋でも豊かな広がりのある空間を生み出すことは可能なのです。

小さな家の可能性:

「座して半畳・寝て一畳」という言葉があります。
本来の意味とはちょっと違うかも知れませんが、実際に人間が生活するためのスペースはそれほどたくさんは必要ないのです。

小さな家の場合、収納の方法や生活の仕方などをよく見つめ直しながら計画を進める事が必要となってきます。
自分の生活にとっていったい 何が重要なのか?いったいどんな生活をしたいのか?将来はどうしたいのか?
様々な事を見つめ直すことから始めなくてはなりません。
そのなかで、豊かな空間のなかで自分の満足出来る生活を送るためには、何が必要になってくるのかという答えを出さなくてはいけないのです。

つまり、小さな家を我々建築家と作りあげていくということは、自分の生活そのものを見つめ直し、創造していくことにほかならないのです。

「素晴らしい事じゃないか!!」と私は思うのですがみなさんは如何でしょうか?